日本には、多くの中小零細企業があります。大企業のような知名度や資金力はないかもしれませんが、それでも大きな可能性を秘めています。実際に、少ない人数で新しいアイデアをすぐに実行できたり、お客様との距離が近く信頼関係を築きやすかったりする強みがあります。
しかし、多くの企業が「厳しい環境」「ブラックな働き方」によって、本来の力を発揮できずにいます。長時間労働が当たり前、有給休暇を取るのが難しい、上司が怒鳴るのが日常茶飯事……。こうした職場では、社員は疲弊し、経営者もプレッシャーに押しつぶされがちです。そして、たとえ売上が一時的に伸びたとしても、長く続くことはありません。私はそうした企業をたくさん見てきました。
では、どうすれば経営者もマネージャーも従業員も、みんなが笑顔で働ける会社をつくることができるのでしょうか？
成長する企業は「信頼」でつながっている
うまくいっている企業には共通点があります。それは、経営者・マネージャー・従業員・お客様・取引先・関係者など、関わる人々がお互いに信頼し合っていることです。信頼があるからこそ、社員は安心して働き、お客様もリピーターになり、取引先も良い条件で協力してくれるのです。
信頼を築くためには、何か特別な才能が必要というわけではありません。やるべきことは、実はとてもシンプルです。
成功するための4つのステップ
企業を成長させるために必要なのは、次の4つのステップです。
- わかる（何をやらなければいけないのかを知る）
- やる（わかったら実行する）
- 続ける（やり始めたら継続する）
- 改善する（継続しても上手くいかないところを修正する）
シンプルですよね？ でも、多くの企業はこのどこかでつまずいてしまいます。
- そもそも何をすればいいのかが分からない
- やるべきことは分かっていても、実行する勇気が出ない
- 最初は頑張るけど、途中で続かなくなる
- 続けても、問題が出てきたときにどう改善すればいいのかが分からない
この「シンプルだけどできない」問題を解決するのが、マネジメントサイクルです。
マネジメントサイクルとは？
マネジメントサイクルとは、企業を成長させるために必要な流れを体系化したものです。これを回し続けることで、どんな企業でも改善を重ねながら成長し続けることができます。
具体的な流れは次のとおりです。
- ミッション（何のために存在するのか）
- 企業理念（どんな価値を大切にするのか）
- 行動指針（どんな行動をとるべきか）
- ビジョン（将来どうなりたいか）
- 目標設定（具体的にどこを目指すのか）
- 現状把握（今の状況を正しく知る）
- 問題発見（目標ー現状＝問題）
- 課題抽出（解決すべき重要なポイントを特定する）
- 対策検討（どうすれば解決できるのか考える）
- 計画→行動→評価→改善（実行し、振り返り、修正する）
このサイクルを回し続けることで、目標を達成し、新たな目標に向かって進み続けることができます。
実際に企業がV字回復した事例も多数
この方法を使って、倒産寸前だった企業が何度もV字回復を遂げています。「もうダメだ」と思っていた経営者が、このサイクルを回すことで売上を回復させ、社員のモチベーションを向上させ、会社全体が活気づく事例をいくつも見てきました。
そして、何よりもうれしいのは、関わる人たちが笑顔になっていることです。経営者が安心し、従業員がやる気を持ち、お客様が喜び、取引先も協力的になる。こうした好循環が生まれると、企業は自然と成長していきます。
まとめ：企業の可能性を最大限に引き出そう！
中小零細企業には、大きな可能性があります。その可能性を活かすために大切なのは、「信頼関係を築くこと」と「シンプルな改善サイクルを回し続けること」です。
やるべきことは、特別なスキルや才能が必要なわけではありません。**「わかる→やる→続ける→改善する」**という4つのステップを実行し、それをマネジメントサイクルに沿って繰り返していくだけです。
「うちの会社も変われるのか？」と思うかもしれませんが、変わることはできます。何社もの企業がこの方法で成長を遂げています。今のやり方で苦しいと感じているなら、一度このシンプルな方法を試してみてください。
経営者も従業員もお客様も、みんなが笑顔になれる会社づくりを、一緒に目指していきましょう！
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